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謎の本店ラーメン 後編

前回のダラダラした考察で「本店ラーメン」は大陸系台湾料理店においてハイリスク・ハイリターンならぬゼロリスク・ローリターンな戦略である事が分かった。
厳密に言うとそういうすぐバレる嘘にはリスクがあるような気もするが、彼らはそもそもすぐバレる嘘をリスクと認識していない節があるので、そこはゼロという事で良いのだろう。
しかしこの突拍子もない発想はどこから来たのだろう。

ある方が、なんとなくスガキヤとの関連性があるような気がする、とおっしゃっていた。
特に具体的な根拠というものでもなかったようなのだが、私もそれについてなんとなく直感的にピンと来るものがあった。

スガキヤはもちろんラーメン店として有名だが、同時にインスタントラーメンなどのメーカーでもある。
その中の1アイテムに「本店の味」という物がある。
実はこれ自体が謎の多い商品なのだ。
スガキヤ本店の味、と言われたら普通はあの独特な白濁スープを即座に思い浮かべるかもしれないが、これはなんと澄んだ醤油スープのラーメンなのだ。
へえ、あのスガキヤは本店でだけは醤油ラーメンも扱っているのか、と思うかもしれないが、ノンノン、それは早とちりという物である。
なぜならスガキヤには本社はあっても本店は無い。
お分かりであろうか。
大陸系台湾「本店ラーメン」とスガキヤ「本店の味ラーメン」には共にバーチャル本店という共通項があるのだ。
一つ思い出した事がある。
スガキヤには実はその高級バージョンのラーメン店がある。
高級と言ってもあくまで通常のスガキヤよりも、という話であって要するに普通の値段のラーメン屋である。
この業態は現在「中華厨房寿がきや」という屋号で名古屋駅エスカに存在している。
私は行った事がなかったのだがふと気になってさきほどネットでこの店の事を調べてみた。
そして発見してしまったのだ!
驚きの事実を!
この店の看板商品は、赤白黒と色分けされた三種類のラーメンだったのだが、その内の「赤」がなんと例の「本店ラーメン」にどことなく似ているのである!
その赤ラーメンとは簡単に言えば白濁とんこつスープにラー油を垂らした物である。
まあ複雑に言っても同じ事であるが。

本店があるわけでもないのに「本店の味」なる商品を展開するという寿がきや食品の奇妙なアイデア。
見方によってはスガキヤの本店と見えない事もない業態と立地の旗艦店「中華厨房寿がきや」。
そこでのみ出されるラー油入りのピリ辛白濁うすらとんこつ「赤ラーメン」。

これらがゆるやかにつながって、かの「本店ラーメン」開発のヒントになったのではないか、というのが私の現時点での結論である。
読者諸氏はどう思われるだろうか?

ちなみに本店ラーメンと赤ラーメンの最大の違いは最後そこにのる具である。
赤ラーメンは写真で見る限りオーソドックスなチャーシューねぎメンマといった布陣であるが本店ラーメンはもやしなどの野菜をニンニクや豚肉と共に炒めた物である。
こういった方面に特に詳しいある知人はこれを、岐阜のご当地ラーメンであるベトコンラーメンの影響なのではないかと鋭く指摘した。
そう考えていくとこの本店ラーメンなるもの、発想の全てが東海地区すなわちこの大陸系台湾料理ビジネスモデルそのものの発祥地で完結している、という事になる。
やはり中国商人恐るべし。
その柔軟すぎる適応力には感服するしかないではないか!

さて最後までこのようなダラダラとした論考にお付き合いいただいた奇特な皆様に最後折り入ってお願いしたい事がある。
この本店ラーメンに関する更なる調査にご協力いただけないであろうか。
知りたいのはざっと以下の事である。

・このメニューは現在どの程度普及しているのか。東海地区だけでなく第二のメッカとも言える関東地区にまで波及しているのか。
・業務用とんこつスープに肉野菜ニンニク炒めとラー油、というレシピは全店に共通なのか。具材などのバリエーションは無いのか。
・本当に看板商品となり得るようなおいしい本店ラーメンははたして存在するのか。

その他なんでも、本店ラーメンに関する情報や大陸系台湾料理店そのものに関する新しいトピックなど、些細な事でも結構です。
ぜひ情報をお寄せ下さい。






<追記>
謎メニューと言えばもう一つ「コマ焼き」というのも複数の店で存在を確認しており気になっている。
コマ、は豚コマのコマであろうか。
写真で見る限り、肉を適当に炒めた物、というそれ以上にもそれ以下にも見えない。
それにしても何と雑なネーミングであろうか。
この「コマ焼き」に関しても、分布報告、食べてみた報告、お待ちしております!
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コメント

No title

前から気になってました。
私は九州なんですが、数年前から「福源」「福⚪︎」あるいは違う似たような名前で、地方にも増え続けているあのお店なのかな〜?と思って読みました。
どの店もメニューはほぼ同じ。味は大味でボリュームが売りでしょうか?
どこのお店にも「台湾ラーメン」というのがあり、見た目は名古屋の味仙のものとそっくりです。
業務用豚骨スープは未確認ですみません。
味は大味でボリュームが売りでしょうか?
時々油に中る時があったので最近は行ってませんが、なかには良い腕の料理人がいるのか、わりと美味しい店もあってそこだけは行ってます。
また調べてみたいと思います

yama-gさん情報ありがとうございます!
九州にも進出してるんですね。台湾ラーメンがあるならまず間違いなくそれでしょう。言われてみると「福」の字も店名に多用されてる気がします。

味仙の台湾ラーメンは美味しいんですけどねえ、、

また何か発見があったらぜひ教えて下さい。

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プロフィール

イナダシュンスケ

Author:イナダシュンスケ
業態開発とメニュー開発を中心に飲食店の雑用全般。enso / Erick south / Erick curry などなど。
ただしこのブログは完全プライベートであります。
偏り気味の食文化論、役に立たない食べ物ウンチク、飲食店の愉快でトホホなリアルライフ、そしてたまにはヒット数稼ぎの阿漕なレシピ公開、好きなものを好きと言うだけの中身の無い雑談、などをだらだらと垂れ流す予定です。
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