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サイゼリヤ100%☆活用術 後編

前回「次はサイゼリヤのメニューの構造について書く」と言ったがあれは嘘だ。
いや、いちおう最初はそのつもりだったのだが、書き始めてすぐにこれはどう考えても建設的な内容にはならないという事に気付いたのである。
なぜなら、前回私はサイゼリヤというレストランを最大限に楽しむ方法を私なりに提案した。
という事は、これ以上今のメニューについて何を書いたとしても、それは前回紹介した以上の物にはなりようがないのだ。
つまりあれがサイゼリヤの限界という結論になってしまいかねないという事である。

それではいけない、と私は考えた。
その限界を突破してさらなる高みを目指すには何をなすべきか。
答えは自ずと出た。
烏滸がましくも今回私が行うのは

サイゼリヤ新メニューの提案

である。
ただし。
既存の飲食店に対して「俺の好きなこれを置け」というだけなら簡単だし、またそれは腹が立つほど無責任なだけの物にもなりかねない。
私は今回それを、なるべく原価や厨房オペレーションを推定し、サイゼリヤ本来のコンセプトを第一に尊重しつつ多少なりとも実現可能性のある物に限って提案してみたいと思う。

では早速始めよう。
まずはかつてサイゼリヤの楽しみ方を大きく変える事に貢献したあの小さな巨人の姉妹品からである。

・トッピングジェノベーゼ 69円
つまり追加のバジルソースである。
ただし、チーズや松の実が加わったような物ではなくもっとシンプルな、バジルとオリーブオイルと塩だけのような物を想像してほしい。
これは、そう、あの小さな巨人ペコリーノ69円と対をなす商品である。
主な用途はもちろんカプレーゼだ。
生のバジル葉は在庫管理の面で負担が大きすぎるのでその代用という意味合いもあるのだが、そこはむしろ積極的に、ペコリーノとセットでパスタやピザを始めとする凡庸な主力商品群の品質改善に役立てていきたい。
メインディッシュとして、グリルチキンと組み合わせるのも良いだろう。

・トリッパの煮込み 399円
これはかつて実際に出されていた事もあるそうである。
実際に食べた事はないのだが、現行のミネストローネなどの品質から見てもこの手の物はサイゼリヤのセントラルキッチンなら大得意であろう。
これがもし再リリースされれば「サイゼでワインをガブガブ飲む層」が一斉に食い付くのは間違いない。
ワインとトリッパと青豆、は彼らの合言葉となるだろう。
ペコリーノがますます足らなくなるのは嬉しい悲鳴だが、あえてペコリーノに頼らず大量の唐辛子フレークでイタリア南部の貧しくも情熱的な味わいにカスタムするのもまた一興である。

・カポナータ 299円
現在カポナータはサルシッチャの付け合わせやドリアのトッピングとしてひっそりと活躍しているのだが、これは独立した単品としての力量も充分に備えていると見るべきである。
またこれは「フィセルでブルスケッタ自作派」や「茹でた麺だけを頼んで卓上でパスタ作成派」にとっても使いでのあるパーツとなるだろう。
、、、そんな派が実在すればの話だが。

・ピザの生地をなんとかする
フォッカチオもプチフォッカもフィセルも申し分なくおいしいのにピザの生地だけがどうしてあれほどまでに残念なのか、というのはサイゼリヤ最大の謎である。
とりあえず贅沢は言わないのでフォッカチオをそのままピザ生地として転用すればそれだけでずっと良いものになるのではないかと思うのはおそらく私だけではないはずだ。
それともサイゼリヤはどうしてもあの昭和の遺物のようなピザ生地にこだわりがあるとでも言うのだろうか?

・ポルチーニ茸のドリア 399円
これについて説明するためにはまず向き合わなければならない命題がある。
それは「ミラノ風ドリアとはいったい何なのだ」という問題である。
これについて全てを説明しようとするとあまりに膨大な事になるので結論だけ言えば、「ミラノ風ドリアとはリゾットの再構築」なのである。
そして人気メニューであるミラドリを特徴付けているのは、あのいかにも給食的味わいのミートソースである。
このミートソースをもっと甘さを抑え苦味や凝縮感のあるラグーに変えれば抜群に美味しくなると個人的には確信しているのだが、もちろんそんな変更はサイゼリヤにとって愚行以外の何物でもない。
ならばもっと根本的に別の説得力あるリゾットをドリアとして再構築すれば良い。
その結論がこのメニューである。
企業努力で単価は399円に抑えてもらうもしても追加のペコリーノは必須となるだろうが。

・手打ち風プレミアムショートパスタ 各種 799円
<牛ほほ肉のラグー / 胡桃とゴルゴンゾーラ / 鯖とフェデッキオ>
前回私は、サイゼリヤでパスタはたのむべからず、と明言した。
とは言うもののイタリア料理屋に来てパスタをスルーするというのも実際はなかなかつらいものがある。
かと言って単に現行のパスタのクオリティを上げるというのも現実問題サイゼリヤにとって決して得策ではない。
なぜならばそれは必然的に値上げを伴う事になる上、無難さを求める多くの人々にとってはかえって好ましくない味に着地するリスクもあるからだ。
というわけで私は、既存のパスタメニューとは全く異なるジャンルとしてプレミアムラインの導入を提案したい。
ラインナップはあえて、既存のパスタに満足しているならわざわざ手を出す事の無さそうなある程度突き放した内容である必要がある。
またそのためにもこれらはロングパスタではなくあくまでショートパスタである必要がある。
基本的にこれらは「ミドルアッパー店において1500〜2000円程度で提供されるようなパスタ」のイメージである。
それをサイゼリヤお得意のコストダウンでなんとかこの価格に持って行こうという作戦だ。
だから手打ちではなく手打ち「風」がポイント。
技術的には決して不可能ではないと思うのだが。

・牛ランプ肉の厚切りステーキ 799円
前回少し書いたがこれはかつて存在したメニューである。
私が「サイゼリヤは実は侮れない」という事に気づくきっかけとなった思い出のメニューでもある。
当時は「硬い」というクレームが殺到してあっという間に廃番となったらしい。
昨今日本でもようやく赤身肉の良さが認められつつある。
今こそ復活の時であろう。
できれば今回は鉄板でなく皿で提供してほしい。
そしてホースラディッシュを添えてほしい。

・仔羊の香草焼き 999円
これも復刻メニュー。
ただただ食べたい。

・ポルペットーネ 399円
肉団子のポルペッティーニは有名だが、こちらはそれをミートローフ状に成型した物である。
ハンバーグ以外の安いメインディッシュがあればと思っての提案だ。
パテ感覚で前菜としても運用できる点と製造コストを勘案し肉団子ではなくこちらで。

・**のティラミス 269円
あの神プリンに匹敵する柱がもう一つ欲しい。
しかし現行の凍らせティラミスではやや力不足だ。
**の部分は、サイゼリヤの開発なら予想の斜め上の何かをぶっこんできてくれそうな期待を込めてここではあえて指定しないでおく。
後はそれが社内プレゼンを通過する事を祈るのみだ。




とりあえず提案案件は以上なのだが、私は最後の最後に身も蓋も無い事を一点書き添えねばならない。
こうやっていくつもの提案を書いてきたが、こんな程度の思い付きは全て、サイゼリヤの中の人は過去にとっくに検討済みな筈である。
検討した上でボツになったから、いやむしろ検討するまでも無いと判断されたから今のメニューに存在していないのだと考えたほうが良いだろう。
これら案件の中に、一つ二つくらいはあなたの共感を呼ぶ物があったのなら幸いなのだが、そしたら次はそれがなぜ現実には採用されていないのか、というその理由を想像してみるのも楽しいかもしれない。
いやむしろその楽しさを味わっていただく事こそが今回の一番の目的でもあるのですよ。











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コメント

No title

出されたものをそのまま食べないでアレンジするってすごく貧乏臭い
サイゼリア行くのは百歩譲ったとして、こういうことをする奴だったら、二度と連絡を取らない

ネタとして書いているであろう部分まで真に受けるのはご自由ですけど、サイゼリヤ自体もオリーブオイルなどでのカスタマイズは自ら推奨してるはずですけどねw

No title

食事の仕方に制限をつける方がさもしい

No title

「サイゼリア行くのは百歩譲った」って時点で残念な人だなと思う
俺もそういう人とは二度と連絡取らないな。絶対楽しく食事なんかできない

No title

同意
いろいろなシチュエーションと楽しみ方がありうるのに一概に否定している時点でただの見栄っ張りにしか思えません。

No title

仔羊の香草焼きいいなー…食べてみたい

牛ランプ肉のステーキ、懐かしいです。当時は10代だったのでワインと合わせて食べるなんて想像もつきませんでしたが、大人になった今、赤ワインと共に食したいです。
プレミアラインのショートパスタ、大賛成です。ショートパスタをカジュアルに楽しむ機会ってなかなかないですよね。だから好きな人でなければパスタ=ロングパスタのイメージが定着しているのが悲しいです。サイゼリアでショートパスタのメニューがあれば、日本人のパスタの選択肢が広がると思います。そして私も通うことになるでしょう。

フォッカピザは店舗によっては言うと作ってくれますよ。

No title

↑なんですと!?

No title

一度試してみたくなる内容満載で、大変興味深く読ませていただきました。
ところでここでは話題に出ませんでしたが、鶏のグリルなどはどのように評価してらっしゃいますか?

昔はフォッカチオ生地を伸ばしてピザに使ってたみたいですけど、効率化のために今の生地になったみたいです

No title

楽しそう~♪こんどダンナを誘って行ってきます。
面白い記事ありがとうございます。

みなさまコメントありがとうございます
ショートパスタに関してはちょっと共感を呼びづらいかなと思ってましたが、面白がっていただいた方もおられるようで嬉しいです。
チキンに関しては、特にサイゼリヤならではの魅力があるわけではないですが手堅く「申し分のない」美味しさですよね。
ピザが昔はフォッカチオと同じ生地をその場で伸ばしてたというのは知りませんでしたが、それだったらどんなに美味しいでしょう。
今も言えばフォッカチオ生地に変更してくれる店があるというのは衝撃でした。いつか試してみたいけど勇気がきりますね笑

フォッカチオのピザ

10年程まえにサイゼリアでアルバイトしていたのですが、昔は厨房内でフォッカチオと同じ生地をピザの薄さまで伸ばして作っていたんです。それが途中から既に伸ばれて一度焼き上げたようなピザ生地が本部から届くようになって…今も同じか分からないですが、フォッカ生地と同じが美味しいですよね。

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プロフィール

イナダシュンスケ

Author:イナダシュンスケ
業態開発とメニュー開発を中心に飲食店の雑用全般。enso / Erick south / Erick curry などなど。
ただしこのブログは完全プライベートであります。
偏り気味の食文化論、役に立たない食べ物ウンチク、飲食店の愉快でトホホなリアルライフ、そしてたまにはヒット数稼ぎの阿漕なレシピ公開、好きなものを好きと言うだけの中身の無い雑談、などをだらだらと垂れ流す予定です。
↓小ネタはコチラ↓
https://twitter.com/inadashunsuke

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